
規模縮小や統廃合などで学校の椅子が捨てられている。
学校などで採用されるくらいだから、
そもそもかなり丈夫なものだ。
ソファのような座り心地はないものの、
不思議と長時間の授業で座っていても疲れにくい機能性も有している。
身近にあるありふれたデザインのものは
実はものすごい機能に優れているので一般化しているわけだ。
というわけで、機能的にも優れた学校の椅子だが、
授業の象徴ともいえる存在だけに2次利用の引き取り手がいない。
処分には先生が座面と背もたれの木の部分と
パイプ部分とを分別してゴミに出すのである。
先生も大変なのだそうだ。
不要になった椅子に何かいい再生方法はないものか。
ありふれた存在と対極のアートを組み合わせると
どうなるのだろうということがふと頭をよぎり、
学校の椅子をアートにしてみようということになった。
そんな企画に5人のアーティストが協力してくれた。
眞壁陸二さん、石塚沙矢香さん、高根友香さん、木賀陽子さん、安藤 芽伊実さんの5名。
皆さん国際的に活躍されている方ばかり。
もとを知っているだけに、そうきたかと思える楽しい作品になった。
皆さん、是非見に来てください。
【椅子展】
10月8日〜10月10日
※10日の17時よりアーティストによるトークショーがあります。
入場無料です。
会場:うつわ菜の花 小田原市南町1-3-12 tel. 0465-24-7020
時間:11:00〜18:00

不要になった学校の椅子